EPGStationで作る地デジ6ch全録サーバー(Ubuntu 22.04)の評価

Ubuntu 22.04上で簡単に録画サーバーが作れるので、地デジ6ch全録サーバーを動かしてみました。

地デジ6chを同時に録画するので、チューナーカードは「PX-MLT8PE」を選択。

構築手順は、以下に従います。

運用結果

録画は安定しており、運用に問題はありませんでした。
以下の2つのモードで録画をしました。

  • TSモード MPEG2-TSで録画
  • mp4モード MPEG2-TSで録画後、mp4にトランスコードし、MPEG2-TSファイル削除

以下に、比較した結果を表にしました。

録画モード6ch1日の保存容量6ch1日の保存番組数1日の消費電力月の電気料金
(1kwh=26.48円)
評価
TSモード1,036.8GB平均199番組0.8kwh635.5円電気代は安いが、保存容量が大きい。8TBで8日間保存可能。
mp4モード平均203GB平均199番組2.2kwh1747.7円電気代が高い。1/5に圧縮できるので、8TBで40日保存できる。

mp4モードは、1/5に圧縮できますが、CPUの稼働率が高く、夏場の運用に不安が残ります。また、電気代がかかるので、無駄が多いように感じます。

一方TSモードは、非常に安定しています。ただし、保存容量が大きく、8TBのHDDは最低必要かもしれません。

両者を比較すると、TSモードで8TB のHDDで8日間保存が、実用的と考えられます。実際、東芝REGZAのタイムシフトマシンとまったく同じ構成ですが、EPGStationでネット経由の視聴ができる、長期保存するものはmp4にトランスコードできる、などタイムシフトマシンより高機能になります。

ハードウェア

今回テスト用に構築したサーバーのハードウェアです。

No.カテゴリ品名個数メーカー税込価格
Amazon
2022年6月7日現在
1ケースThermaltake Versa H171Thermaltake¥2,882
2電源KRPW-L5-400W/80+1玄人志向¥4,788
3マザーボードASUS H410M-A1ASUS¥9,273
4CPUi5-10400
1intel参考価格 ¥19.071
(2021年8月購入時)
5メモリDDR4 PC4-21300 4GB2CFD¥4,960
6チューナーカードPX-MLT8PE1PLEX¥26,264
7SSD(240GB)CFD CSSD-S6O240CG3VP1CFD不明
参考価格 ¥5,480
8HDD(4TB)ST4000DM0042Seagate¥8,700
9カードリーダーSCR3310/v2.01SCR¥2,180
10LED冷却ファン3個セット120ミリ静音ファン1セットELUTENG¥1,680
合計¥85,278

mp4モードを実施するために、上記のハードウェアは必要です。
しかし、TSモードを実施するだけならば、CPUはPentiumやCerelonで十分だと思います。

ソフトウェア

EPGStationで地デジ6chの各局ごとにルールを作って録画するだけです。
TSモードは、問題なく全番組を録画できました。

しかし、mp4モードではmp4にトランスコードできないNHKの番組がありました。
しかも、mp4が作成されないにもかかわらず正常終了になったため、TSファイルが削除されてしまいました。

問題となったのは、音声がデュアルモノというNHK特有の設定です。左と右で違う音声になるモードです。
NHKやBS1で放送される二重音声のニュースで使われているモードです。また、現在再放送されている連続テレビ小説「ひまわり」もデュアルモノでした。デフォールトのJavaScriptでは、デュアルモノを認識していますが、処理ができない状態になっていました。そこで、追加でデュアルモノを処理するシェルスクリプトを追加しました。また、7倍速でトランスコードするため、crf値を22→24に変更しました。

ルールは、以下のように設定しました。

このルールの設定により、NHKの全録も可能となりました。
番組表は、以下のようになります。

稼働状態

TSモードは、ほとんどCPUは稼働していません。
一方、mp4モードでは、CPUは平均約60%稼働状態となります。
i5-10400は6コア12スレッドですが、かなり余裕があります。
i3-10100は4コア8スレッドで、これで十分かもしれません。

以下が、1日のCPU稼働状況。

次に、1週間のCPU稼働状況。

以下が、1日のCPU温度の変化。平均が69.2℃。

以下が、1週間のCPU温度の変化。

mp4モードでは、CPUに余裕はなく、真夏の温度に耐えられるかは疑問。

SSD温度、HDD温度は、以下の通りです。

SSDの平均温度は30℃ですが、古いSSDなのでモニタリングできていないかもしれません。
HDDの平均温度は、35.47℃。真夏でもほぼ安全な状態といえます。

まとめ

  1. EPGStationとPX-MLT8PEを使って、地デジ6ch全録サーバーは簡単に構築できました。
  2. mp4モードでは、1日200GB程度に圧縮して保存できます。
    しかし、CPU稼働率は平均約60%で安定していますが、消費電力も大きく、月約1800円かかります。
    一部の番組しか見ないことを考えると、無駄が多すぎると思います。
  3. TSモードでは、1日1TB程度で保存できます。
    全体に無理がなく、年間通しての運用も問題なく、ランニングコストは月約700円弱です。

全録ですべてmp4にトランスコードするより、TSで保存する方が無駄がないと思います。
バックアップ的に、見逃し防止・録画トラブル防止として使用するのがおすすめです。
東芝REGZAのタイムシフトマシンより高機能ですので、REGZAの代替機として使えます。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください