静音電源の注意点

これは、決して製品をけなす記事ではないが、実際に起こった一例として載せておきたい。昨年の8月ころ、SeasonicのSuperSilencerを3台購入した。1年後そのうち今も動いているのは、1台だ。


残りの2台のうち1台は、起動時にハードディスクの一部が認識できなくなるという異常があり、調査してもらった。結局原因はわからなかったが、SuperSilencerを交換すると異常が発生しないことから、製造元で交換してくれることになった。そうして、SuperSilencerからSuperStormに製品は変わった。そして、今回話題にしたいのは、もう1台のことである。

この夏は、去年ほどの暑さではないということだが、やはり30℃を越える日が続いている。自宅では4台のサーバーが24時間動いているが、その1台の騒音が突然大きくなった。調べた結果、SuperSilencerが静音どころか、他の普通の電源よりうるさくなったのだ。仕方なく、岡谷エレクトロニクスの「音無しぃ」400Wを買ってきて交換せざるをえなかった。この「音無しぃ」のrev.3では、回転数を850rpmに固定することができ、すこぶる静かだ。なぜ、SuperSilencerが突然うなりだしたか原因はわからないが、とにかく冷却ファンの回転数が2000rpm以上になっているのはほぼ間違いない。Smart & Silent Fan Control 回路によって、温度上昇時に冷却ファンの回転数が上がるようになっており、温度上昇によって回転数が途中から急激にあがるようになっている。1年ほど使用していう中で、この回路に異常が発生した可能性が高い。

教訓: 温度上昇に応じた冷却ファン回転数制御回路がある電源には気をつけよ、あるいは買うな。
     解決策としては、冷却ファンの回転数を1000rpm以下で固定できる電源をみつけること。
     たとえば「音無しぃ」rev.3なんかですね。

2005年08月14日 | Posted in 電脳:静音サーバー | タグ: No Comments » 

関連記事