2019年の自宅録画サーバー環境

(2019年06月27日追記)2019年版自宅録画サーバーのソフトウェアに関して紹介しました。

2019年版自宅録画サーバーのソフトウェア(1)
2019年版自宅録画サーバーのソフトウェア(2)
(2019年06月15日追記)2019年版自宅録画サーバーのハードウェアに関して、標準版と簡易版を紹介しました。
2019年版自宅録画サーバーのハードウェア

2019年は、「PX-Q3PE4+Mirakurun+EPGStation+Plex」

2018年から2019年にかけて、自宅録画サーバー環境には大きな変化があった。

以下の2点である

(1)PX-Q3PE4(PLEX社製チューナーカード)の非公式版Linuxドライバ
(2)EPGStation

上記2つによって、今までの環境が大きく改良された。
「より簡単に、より便利に」、自宅録画サーバーの環境を作ることが可能になった。

(1)PT3は発売終了、後継もない状態。PX-Q3PE4はいつでも買え、8番組同時録画で、一枚のカードで済む。非公式版Linuxドライバを、2か月ほど2台のサーバーで動かしているが、安定している。

(2)EPGStationをChinachuに代えて使う。1か月ほど使用しているが、安定している。EPGStationに代えた理由は、ルールの作成が優れているから。また、外部スクリプトを使わずに、mp4へのトランスコードが簡単に設定できる。

2019年の自宅録画サーバー構成

上記が、現在運用を行っているサーバー構成。

まだ、Intel QSVを使うことにこだわっている。その理由は、55インチのTVで観る時の画質にある。Intel QSVを使用すれば、BSデジタルの1920×1080、地上デジタルの1440×1080のビデオを6倍速程度でmp4にトランスコードが可能である。

モバイルでの視聴が中心ならば、Intel QSVがない構成でも良い。第8世代CPUを使えば、1280×720程度の映像は、libx264でかなり高速にmp4にトランスコードが可能だろう。

2018年版と2019年版の比較

ハードウェア、ソフトウェア共に、2018年版からいくつか変更している。

ハードウェア

以下が、2018年版のハードウェアの一覧と価格表である。

No.カテゴリ品名個数メーカー税込価格
Amazon
2019年3月22日現在
1ケースSPEC-04 -Black&Gray-1Corsair16,680円
2電源CX450M1Corsair5,035円
3マザーボードH170M-PLUS1ASUS中古品(7000円相場)
4CPUi3-61001intel中古品(7000円相場)
5メモリDDR4 PC4-19200 4GB2CFD9,482円
6チューナーカードPT32earthsoft時価(22000円の相場)
7SSD(240GB)CSSD-S6T240NMG3V1CFD8,640円
8HDD(3TB)TS用ST3000DM007/A1Seagate7,106円
9HDD(8TB)ST8000DM0041Seagate16,110円
10カードリーダーSCR3310/v2.01SCR1,780円
11ペリフェラル→
SATA電源
変換ケーブル
4P-SPR/21変換名人388円
12SATAケーブルOWL-CBSATA-SS20(BL)2オウルテック886円
13冷却ファン
(120mm)
SY1225SL12M1サイズ766円

次に、2019年版のハードウェアの一覧と価格表である。

No.カテゴリ品名個数メーカー税込価格
Amazon
2019年3月22日現在
1ケースVersa H17
CS7096 CA-1J1-00S1NN-00
1Thermaltake3,139円
2電源KRPW-L5-400W/80+1玄人志向3,156円
3マザーボードH170M-PLUS1ASUS中古品(7000円相場)
4CPUi3-61001intel中古品(7000円相場)
5メモリDDR4 PC4-19200 4GB2CFD9,482円
6チューナーカードPX-Q3PE41PLEX20.950円
7SSD(240GB)CSSD-S6B240CG3VX1CFD3,684円
8HDD(8TB)ST8000DM0041Seagate16,110円
9カードリーダーSCR3310/v2.01SCR1,780円
10冷却ファン
(120mm)
SY1225SL12M1サイズ766円

2019年版のハードウェアは、最適化を進めて、少ない部品数で構成できた。
変更点は、以下のとおりである。

  1. ケース
    ATXからMicroATX専用の小さなケースに変更。これでも十分な機能を備えている。
  2. 電源
    玄人志向の電源に変更。価格が安く、信頼性も劣っていない。
  3. チューナーカード
    PX-Q3PE4の非公式ドライバが非常に安定しているので、PT3は必要なくなった。
  4. SSD
    3D-NANDを使用したSSDは発熱も少なく、価格も急激に下がっている。
  5. HDD(TS用)
    EPGStationの利用で、TSからmpeg4に変換後すぐにTSを削除できるようになり、TS保存の必要がなくなった。
    一時的なTSの保存用には、SSDの一部を利用する。

2018年版と2019年版の価格を比較すると、以下のようになる。

2018年版  110,873円(124,873円)
2019年版    59,067円(  73,067円)

上記の()内は中古CPUとマザーボードを14,000円と想定した場合の参考価格。

これは、PT3が中古品で1枚約22,000円になっているのが原因。
PX-Q3PE4がいつでも購入可能になり、コスト問題が解消した。

ソフトウェア
種類2018年版2019年版
OSCentOS 7.4CentOS 7.4
チューナードライバPT3ドライバ非公式Linux用PLEXドライバ
Intel QSVIntel Media Server Studio 2018R1Intel Media Server Studio 2018R2
録画管理MirakurunMirakurun
予約管理ChinachuEPGStation
視聴管理Plex Media ServerPlex Media Server

2019年版で変更したのは、チューナードライバ、予約管理の2つである。

この変更により、「誰でも作れる、誰でも使える」になった。

  1. PLEX社製チューナーカード
    非公式Linuxドライバは、非常に安定している。公式Linuxドライバを使っている際、衛星放送にブロックノイズが出ることがあったが、非公式Linuxドライバでは問題は起こっていない。
  2. EPGStation
    予約ルールが簡単に作れ、mp4へのトランスコードも簡単に設定できる。また、トランスコードしたmp4ファイルを指定したディレクトリに保存することが可能。Plex Media Serverとの連携で、コンテンツを自動的に整理して、アクセスすることができる。
  3. システムの維持管理
    以下のサービスを利用している。
    munin(ハードウェアの状態管理)
    samba(Windowsマシンからのファイルアクセス)
    xrdp(Windowsマシンからのリモートデスクトップ)

自宅での利用状況

自宅では、55インチのTVで利用することが多い。ベッドルームでは、Androidのタブレットを使用している。どちらもPlex Media Serverのクライアントを利用している。

主に利用しているのは、映画、ドラマ、ニュース、バラエティ。それぞれのコンテンツによって、画面の表示や使い方をカスタマイズしている。一部手動で編集することもあるが、将来的には完全自動化が可能になるだろう。

映画

映画が録画されて、mp4に変換され映画用フォルダに保存される。Plex Media Serverは、エージェントにPlex MovieやMovie Database、IMDbと連携して、自動的にポスターや出演者、スタッフの情報を提供してくれる。日本語名だとマッチする可能性が低いので、英語タイトルを調べて、手動でマッチすれば情報がリンクできる。

上記はグリッド表示というスタイルだが、リスト表示も用意されていて、IMDbの評価点や上映時間などを確認することもできる。

映画を選択すれば、詳細な情報が表示される。以下は、「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」の例。

 

IMDbの評価、出演者、関連映画、監督の他の作品、主演の他の作品などが表示される。

TV番組

次に、通常のTV番組の録画に関して紹介する。TV番組には、毎週放送されるドラマやバラエティ、ドキュメンタリー、週日放送されるニュースなどがある。これらを見やすく整理する機能が、Plex Media Serverにはある。

Plex Media Serverでは、TVDBと連携することで、ポスターやキャスト、シーズンやエピソードの情報を表示することができる。ただし、映画で利用するIMDbやMovie Databaseと比較すると、情報精度や網羅性に劣っているので、必要な場合は自分で入力する必要がある。TVDBを使えば、ドラマ、アニメ、バラエティ、ドキュメンタリー、ニュースなどの番組を整理することができる。

ドラマ

以下は、2019年春のドラマの設定例。
一度設定すれば、放送後に自動的に追加される。

例えば、「なつぞら」をクリックすれば、以下のように表示される。

下の方に、エピソードが表示される。エピソードをクリックすれば、再生ができる。

この情報は、TVDBの情報を元に作成される。

 

ここで、エピソードを追加・削除、サブタイトル・放送日の編集などができる。

アニメ

アニメもドラマと同様である。エピソード順にリストを表示できる。

バラエティ

バラエティもドキュメンタリーも基本ドラマ、アニメと同じである。
下の例は、「ブラタモリ」。

TVDBの中の「ブラタモリ」。

TVDB「ブラタモリ」のSeason 4の情報。

ニュース

ニュースもドラマなどと同じであるが、日付の表示があれば、わかりやすい場合もある。

以下は、「クローズアップ現代」の例。TVDBを編集すれば、好みのサブタイトルをつけることができる。

 

iPhoneでの利用状況

外出で、主に地下鉄に乗っている時はiPhoneを使用している。旅に出る場合は、画面の大きいAndroidタブレットを持つことが多いが、地下鉄ではiPhoneのサイズが一番使いやすい。

iPhoneでPlex Mediaを利用する場合は、iPhone用アプリPlex for iPhoneを利用する。

映画を観る例

ここで「リップヴァンウインクルの花嫁」を選択すると、

再生を開始すると、

非常に使いやすいアプリで、ほとんど片手で操作が可能である。

実際には、映画よりニュースやドキュメンタリーを観ることが多い。
録画された番組は、新しい順にリスト表示できるので、観たいものが非常に簡単に確認できる。

今後の予定

今回は、全体の構成について説明を行った。

本システムを構築することは、今までと比較して非常に簡単になり、CentOSに詳しくない人でもできるレベルになりつつある。

今後は、以下の項目に関して、詳細説明を行っていく予定である。

1.ハードウェアの構築ポイント

2.録画環境の構築ポイント(非公式Linuxドライバ、Mirakurun、Intel Media Server Studio 2018R2の設定)

3.予約環境の構築ポイント(EPGStation、トランスコード、ルールの設定)

4.視聴環境の構築ポイント(Plex Media Serverの設定、TVDBの利用)

5.維持環境の構築ポイント(munin、samba、xrdpの設定)

2019年03月25日 | Posted in 電脳:録画サーバー | タグ: , , , 2 Comments » 

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コメント2件

  • 小野寺 より:

    はじめまして。
    このブログを見て、録画サーバーに興味持ち、組みたいと考えているのですが、次のブログの更新はいつになるのでしょうか。楽しみに待っています。

  • simplelife0530 より:

    小野寺さん、実際に構築する情報は、当ブログの今までの記事を参考にしていただければ、可能です。
    ただし、分散しているため、一度まとめが必要だと感じてはいます。
    また、ハードウェアの組み立てを簡単にする方法も検討中です。
    6月中に2つの記事を掲載する予定です。

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