本>フューチャリスト宣言

新聞の広告を見ていたら、梅田さんと茂木さんの対談が本で出ていることを知った。空港のゲートで待っている時に、脇にある本屋でたまたま見つけたので買ってしまった。

フューチャリスト宣言
梅田 望夫
筑摩書房
2007-05-08
定価 ¥ 735
おすすめ平均:
未来は明るい
今日的最先端なおふたり
目新しさはない
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基本は、元気を出していこうという本ですが、最近私が考えているリアルとバーチャルの関係について良いヒントがあった。


今旅行中なので、戻ったら書くことにしたい。

ということで、旅行から戻って2日経ちました。本そのものは、友人にプレゼントしてしまったので、覚えていることしか書けません。細かいことで、あれこれ言うような本ではありません。これも勢いのようなものを感じる本です。二人ともブログを通じて自己表現するところが共通点。ギークでない二人は、世の中に今後の方向性を示唆するのが仕事だと思う。

さて、私の心に留まった点は次の二つ。
①組織から個人へ
日本の社会ではまだ組織への依存度は高いが、組織の肩書きが意味ないことは誰でも実感している。その人が何を行ってきたか、それが重要だ。ただし、組織が解体して個人での仕事ができる状態にはなっていない。今はまだ組織にいる方が利益が大きい人間が多いからだ。それを日本はおかしいと二人は言うけれど、利益が得られなくなるように仕組みを変えない限り、変わるものではない。この二人の対談で思うのは、この二人が対象にしているのは日本の中でも上位層の人たち、今既得権があって満足しているかどうかは別として、動かない方が利益がある人たちです。もし非難するならば、具体的に個人で仕事をして収入を得る方が得になるような仕組みを作ってからだろう。

②ネットで無料で配り、リアルでお金を回収する
ネットでお金を回収するのは非常に難しい。しかしこの二人は簡単にそれを乗り越える。出版社を巻き込んで本を売ったり、イベントで講演などすれば何とかなる。ただし、これはほんの一部の人にしか成り立たないビジネスモデルだ。一般の人間には通用しない。そもそも書く人が1%で、残りの99%は読む人なので、ここで話しているようなことは、一般向けの話ではない。そこに気がつかないと、話は空回りする。

と書いては見ましたが、これらのキーワードはこれから10年ぐらい相当議論されることになるだろう。
組織 v.s. 個人
ネット v.s. リアル
それに以下もつけたしておこう。
グローバル v.s. ローカル

そしてこれらのキーワードから派生する問題を解決するのに、Googleが深く関与することは間違いない。

2007年05月21日 | Posted in | | No Comments » 

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