無線LANのトラブルと解決

数年前までは、無線LANは便利だけれど突然使えなくなることがよくあった。設定もけっこう面倒だった。ところがWindowsXPと11gの普及とともに、有線LANの確実さと速度が無線LANにも備わってきた。最近では、mpeg2の2~5Mbpsのファイルも問題なく再生できる。
私が使っているのは、バッファローの無線LANアクセスポイントWLA-54Pと無線LANカードWLI-CB-G54HPである。ソフトを3種類インストールする必要があるが、ほとんど設定がないので、導入は簡単だ。
3種類とは、「AirStation設定ツール」「無線LANカードのドライバー」「クライアントマネージャー3」だ。
(1)「AirStation設定ツール」は、クライアントからアクセスポイントを見つけて、WEPなどの設定を行うツール。
(2)「無線LANカードのドライバー」は、クライアントの無線LANカードのドライバーを自動的に機種を判断してインストルしてくれるツールである。
(3)「クライアントマネージャー3」は無線LANカードから無線でアクセスポイントを見つけて接続をしてくれるツールであり、複数のアクセスポイントの異なる設定を管理することができる。

しかし、最近二つのトラブルがあった。いずれも1週間くらい悩まされたが、なんとか解決できた。解決方法は単純なのだが、意外に気がつかないことなので、ここに書いておきたい。


トラブル1
障害内容:  Let’s Note T2を立ち上げたら、クライアントマネージャー3が「無線LANカードがありません」というメッセージを出している。もちろん、まったく接続できない。どうも無線LANカードがまったく認識できていないようだ。

解決策:  そこで、これは無線LANカードかPCMCIAのスロットのハード的な問題であろうと推測した。そこで、まずこの無線LANカードを他のPCに差し込んでみたが、正常に動作することがわかった。次に、PCMCIAのカードスロットにドライバ内臓の無線LANカードを挿してみた。予想に反して問題なく動作した。どうも、無線LANカードやPCMCIAのカードスロットの問題ではない。そこで、ドライバを内臓していない無線LANカードを挿したところ、同様に動作しなかったために、ようやく原因がわかった。つまり無線LANカードのドライバがこわれている可能性がある。そこで、ドライバを再度インストールしたら、何の問題もなく動いてしまった。ここまで1週間。けっこう原因をつかむのに時間かかってしまった。

トラブル2
障害内容: 自宅で無線LANが快適に使えていたのに、突然使えなくなった。あわてて、WEPキーを変更したら、「アクセスポイントから応答がありません。」というエラーから回復しなくなった。

解決策:  IPアドレスの設定やアクセスポイントのリブートなどを何回もしてみたが、状況は変わらず、1週間程度試行錯誤してしまった。 しかし、再度冷静になって、まずWEPキーを設定しないで接続したところ、問題なく接続できたので、ハードの問題ではないことが予測できた。次にわかりやすい文字を13文字同じにしてWEPキーをアクセスポイントに設定し、クライアントにも設定したところ、問題なく接続できた。結局、WEPキーがアクセスポイントとクライアントで同じになっていないだけだったようだ。かなり初心者的なミスだ。しかし、なぜアクセスポイントからのエラーが「WEPキーが一致しません。」というメッセージにならないのだろう。セキュリティのためかもしれないが、これはけっこうきつい。大文字、小文字も別になるので、そこで間違っている場合もあるだろう。

教訓: まだ、無線LANでのトラブルで迷路に入ってしまうことは多々ある。しかし、ハードのトラブルより
ソフトや設定に問題があることが多いので、じっくり基本からチェックしていくべきだ。

バッファローが提供するツールは、非常に優秀だが、エラーメッセージがもう少し的確であれば、これほど迷ってしまうことはなかったはずだ。ハードもソフトも使い勝手は一番良いと思っているので、今後はエラーからの回復について改善をお願いしたい。

2006年03月20日 | Posted in 電脳:自作 | | No Comments » 

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