本:負けてたまるか!青色発光ダイオード

負けてたまるか! -青色発光ダイオード発明者の言い分
中村 修二

発売日 2004/03/11
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お奨め度:★★★★★ ★★★★(9)

「負けてたまるか」というタイトルの本を検索したら、けっこうありました。青色発光ダイオードという副題が必要なわけです。以前に3冊、青色発光ダイオード開発に関連する本を紹介しましたが、やはり張本人が書いた本が一番面白いです。途中、会社で孤立するところでは、思わず感動してしまいました。やはりこの人には、実現できること、社会にインパクトを与えることへの、すぐれた嗅覚を持っているとしかいえません。これだけの成功は偶然なのでしょうが、偶然に遭遇しそうな人が世界で5~10人くらいの中で、人より10倍の速度で進んだから、結果があるわけで、実際には必然だったのです。

青色発光ダイオード開発の顛末、日亜化学との訴訟、教育について、産業について、中村さんが思っていることを存分に語っている。かなり極端な考え方を持っている人ではないかと思いますが、本ではいろいろなことに思いを馳せ、バランスが良いという印象を受けます。本を書くときは、かなり自分の立場を客観的にみることができますから、当然とは思います。
これだけのブレイクスルーを実現したのに、日亜化学ではなぜ孤立してしまったのか、わかるようでわからないところもあります。

2004年05月23日 | Posted in | | No Comments » 

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