「スマホ de ひかり電話 体験ブロガーイベント」参加報告

久しぶりにブロガーイベントなるものに参加してきました。アジャイルメディアネットワーク株式会社さんの運営、NTT西日本さんの協賛で、NTT西日本の「スマホ de ひかり電話」7月22日(金)19:30~を体験してきました。場所は、新宿のNTT西新宿ビル1Fの「ひかりHOUSE」という展示室です。担当者の方の説明はわかりやすくフランクで、とてもいい感じでした。

イベントの内容は、ひかり電話利用者が、iPhone/Androidを子機として使えるアプリケーションの紹介です。


AGEphoneというSIPクライアントで、NTT公認のソフトは初めてです。私も1年くらい前にiSipというソフトを使っていましたが、有料でした。今回は、NTT公認でしかも無料です。私は、iPhone 3G Sでダウンロードして使いましたが、Androidでも無料で使えるようです。

スマートフォンがひかり電話の子機として使えることのメリットは、いくつかあります。

①スマートフォンの電話帳が使える。
②子機どうしで内線通話ができる。
③ひかり電話にかかってきた通話をスマートフォンで取れる。

例えばiPhoneで電話をかける場合の料金を比較してみましょう。SoftBankでホワイトプラン契約の場合、SoftBank以外で21円/30秒、SoftBankでも21時~翌日1時まで21円/30秒です。ひかり電話の通話料金は、固定電話8.4円/3分、ドコモ16.8円/1分、AU/SoftBank 18.375円/1分です。3分電話した場合の比較は、以下のとおりです。

種類 ソフトバンク携帯料金
(ホワイトプラン)
ひかり電話料金 料金差
固定電話 126円 8.4円 117.6円
ドコモ 126円 50.4円 75.6円
AU 126円 55.125円 70.875円
ソフトバンク
(21時~翌日午前1時)
126円 55.125円 70.875円

iPhoneをひかり電話の子機として使えれば、通話料金を安くすることができます。特に固定電話の場合は、3分で117.6円も違います。

今回のイベントの趣旨は、2つありました。
・スマホがひかり電話の子機になるAGEphoneをNTTが公認する。
・しかもスマホで非常に簡単に設定ができる。
特に簡単に設定できるというのは、非常に便利で、SIPサーバーなどの知識がない人でもすぐに使えることが、イベントの中で体験できました。

従来は、スマートフォンを子機にするために、以下の操作が必要でした。
①ひかり電話ルーターで子機の設定(ID,パスワード)
②スマートフォンでAGEphoneをインストールする。
③スマートフォンでAGEphoneにID,パスワード、SIPサーバーのIPアドレスなどを設定する。

ところが今回は、左の設定画面で「初心者マーク」をタッチするだけで、上記の設定が完了します。これならば、誰でも使うことができます。ただし、今回のリリースでは「フレッツ 光ネクスト」だけ対応しているとのことです。

 

 

私は、「Bフレッツ」を使っていて、古いタイプの光電話対応ルーターなので、この初心者マークでは設定することができませんでした。しかし、使えないわけではなくて、自分で詳細から、設定すれば「スマホdeひかり電話」を使うことができました。


若干SIPサーバーの知識は必要ですが、マニュアルに従って設定すればいいだけで、それほど難しくはありません。サーバーアドレス、ID、パスワードを入力すれば完了です。同様にひかり電話ルーターの方にも同じように、IDやパスワードを設定すれば完了です。

 

 

 

 

 

 

最後に、本当に携帯電話料金を節約できる、とっておきの技を書いておきます。これは、今回のイベントとは関係なく、NTT公認でもないので、ご自分の判断で実施してください。


これは、他の方のブログで知ったのですが、自宅でiPhoneからひかり電話がかけられるなら、外出先で自宅のネットにつながれば、ひかり電話が使える、という方法です。

特にiPhoneは最初からVPNの機能が組み込まれています。設定>一般>ネットワーク>VPNの中で、PPTPクライアントの設定ができます。

自宅のネットでもPPTPサーバーを動かします。このサーバー機能は、バッファローのルーターであればはじめから組み込まれていて、簡単に設定することができます。

 

 

iPhoneとルーターでVPN(ここではPPTPというプロトコルを使いました。)が設定でき、外出先からVPNで自宅のLANにiPhoneを接続できると、ひかり電話が自宅にいるように使えます。 これはかなりインパクトあります。外出先でネット接続できれば、ひかり電話が使えるので、非常に通話料金の安い携帯電話のように使えます。

イーモバイルを光ポータブルで使っていますが、これでVPN接続して「スマホdeひかり電話」を使ったところ、流石に六本木で17時過ぎころは、回線が混んでくるためか、音声が途切れて電話として機能しないことがありました。しかし、無線LANスポットで安定しているところであれば、普通に電話として問題ありませんでした。skypeといい勝負ですが、実はskypeより「スマホdeひかり電話」の方が安いのです。skypeとひかり電話の2011年7月25日現在の料金を比較してみましたが、やはりひかり電話の方が、国内の固定・携帯どちらにしても安いことが確認できました。

一番最初の写真の上部バーの真ん中あたりを見てください。「VPN」という文字が見えます。実際に使っていますが、携帯電話の通話料金がゼロというのは、とても効果があります。

<追記>
肝心なことを書くの忘れていました。とにかくAGEphone(私流には、アゲフォンと呼んでます)に追加して欲しい機能があります。iPhoneでVPN経由でひかり電話を使うのは、料金的にとてもインパクトがあって、携帯電話会社から固定電話への移行を促し、最終的には携帯電話料金を劇的に下げる効果があると思っています。ただし、現在iPhoneでVPN経由でひかり電話を使うと、操作が2回あり、時間もわずかですが待たされます。AGEphoneを立ち上げた時に、サーバーに接続できない場合自動的にVPNを起動して、再度サーバーに接続して欲しいのです。そうすると操作が1回で済み、とても気分良く使えます。ぜひご検討ください。

2011年07月25日 | Posted in 電脳 | タグ: 3 Comments » 

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コメント3件

  • ETnoshiro より:

    最近自宅に光りネクストを入れ、iphone3GS の光電話の子機化が出来ないかと考えていたところ、このサイトにたどり着きました。まだ子機化は出来ておらず、現在iphone は日本通信のプラチナデータ通信のsimを使っています。電話はNTT com の” 050 plus”を使っています。貴殿はNTTのルーターの設定のことは書いてますが、無線ルターの設定はどのようにしてますか。教えて下さい。こちらはバッファローのAir Station WHR-G301Nを使っています。NTTのルーターIPアドレス 192.168.1.1(ipアドレス自動取得)とバッファローのAir Station WHR-G301NのIPドレス192.168.11.1(IPアドレス自動取得)の設定になっています。自宅のパソコンはすべて無線でネットにつながっています。アドバイスをお願いします。

  • simplelife より:

    ETnoshiroさん、こんばんは。簡単に設定できると思います。DHCPを使っているのであれば、ほとんど考えることはありません。自宅でiPhoneの設定>WiFiを見てください。そこに、自宅のバッファローのルーターのネットワーク名が出ています。それを選択してパスワードつまりKeyを入れてください。それでiPhoneが自宅のネットワークのローカルIPアドレスを割り当てられます。そしてAGEphoneを立ち上げれば、うまくいきます。

  • simplelife より:

    質問にきちんと答えていなかったようです。私のルーターの設定は、バッファローが192.168.0.1、NTTのルーターが192.168.0.250にしています。これがポイントかもしれません。同じサブネットに入れた方がいいですね。

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