Nike+GPSはまだバグがあるが、そこそこ使える。

Nike+GPSがリリースされたので、使ってみました。

Nike+iPodより良いところ
①iPhoneだけで良い。(センサーを購入して、シューズに装着する必要などない。)
②距離測定の精度が上がっている。
(GPSと加速度センサーでの測定。今までの測定結果から予測すると、WiFi接続なしでも測定結果に影響はでていないようだ。)
③地図で走った経路を表示してくれる。(少しずれているところもあります。)
④音声で、経過時間、経過距離、ペース(1kmの時間)を教えてくれる。
⑤iPhoneだけでNike+のサイトに記録を送信できる。
(以前は、PCと接続しないと送れませんでした。)

特に④はNike+iPodを使っていて欲しかった機能なので、満足度が高い。

ただし、まだ完全ではありません。バージョンアップで対処してくれると期待しているので、今買って使い始めても損はしないと思います。

課題は以下のとおりです。
①英語版です。日本語対応はいつでるかわかりません。
②バグがあります。利用中に音楽が途切れたり、早送りになったりしました。Nike+GPSかiOS4.1の問題かまだ切り分けできません。また、10分毎に音声メッセージを出す設定にしたら、途中から1分毎に知らせるようになったことがありました。現在は、1km毎に音声メッセージ出すという設定で、これは問題なく動作しています。
③走った経路を地図上に表示しますが、精度に若干問題あるようです。ただし、距離自体はかなり精度良く測定できています。

上記は、iPhone上で、地図とペース表示をさせたもの。皇居1周は5kmで、ほぼ正確に測定できていることがわかります。

結果は、Nike+のサイトに保存されます。以前は、PCと連携させてサイトにデータを保存していましたが、Nike+GPSではiPhoneで直接サイトへの保存が可能となりました。
サイト上にある皇居ランのデータを拡大してみたところ、地図からずれていることがわかりました。

上は、半蔵門からスタートしたところですが、最初のところで、道路の真中を走っていることになっています。実際は、もちろん桜田濠に沿って走っています。

上は、桜田門のあたりですが、私は桜田門を通らずに、交番の脇をとおり祝田橋の交差点を左に曲がります。ここでも曲がるところが間違って表示され、水の中を走っていることになっています。

上は、北の丸公園を過ぎたところで、乾門の手前に交番があります。その曲がるところがかなりずれて表示されます。

半蔵門のゴール手前ですが、千鳥ヶ淵の交差点付近がかなりいい加減です。

こうしてみると、走行経路に関しては、特に曲がるところで精度が悪いことがわかります。ただし、不思議なことに距離はそれなりの精度が出ているので、加速度センサによるデータと合わせて計算していることが推測できます。Nike+iPodの場合は、シューズに仕込んだセンサーの情報を検知して距離を測定していましたから、Nike+GPSではiPhoneのGPSと加速度センサで測定する分精度があがっているのでしょう。iPhoneをどこに装着しているかも影響がでるかもしれません。私は、Nikeのウェアを使っているので、必ず後ろの腰の部分にiPhoneがすっぽり入るポケットがあり、そこに入れています。これで、精度がかなり安定しているのかもしれません。

上記の測定は、WiFiは切った状態で行っています。

もう一つ気になるのは、WiFi接続した状態と切った状態で、走行経路の精度に影響があるかないかです。室内ではGPSが使えませんから、WiFiによる位置測定が重要です。しかし、屋外の場合は、GPSで十分精度が出ると考えていました。皇居や私が時々走る光が丘のように、ビルなど一切ない環境では問題ないと思っていましたが、皇居のような場所でも、曲がり角でかなり経路が怪しくなることがわかりました。また、木が両側にあるようなところで、GPSの精度が落ちる可能性があるかもしれません。そこで、WiFiの接続ありとなしで、走行経路の精度に違いが出るのか試してみました。

光が丘で、2回走りNike+GPSで測定しました。
(A)9月12日 WiFi接続なし。3Gの接続はスクリプトで切断。
(B)9月19日 WiFi接続あり。光ポータブルでイーモバイルに接続。

比較してみましたが、距離、走行経路に関して、(B)で改善はありませんでした。
以下比較データを掲載します。


上は、WiFiなし、WiFiありで、スタート地点から1kmとゴールまでの1kmを表示しています。これをみると、曲がり角の精度が改善されているところがいくらかありますが、逆にずれているところもあります。

上は、1km近辺を表示していますが、曲がり角でかなり改善が見受けられます。1km過ぎたところで、大きく曲がっていくところでは、WiFiありの方がずれているところもあります。

上は2km付近ですが、ほとんど同じように悪い。WiFiによる改善はみられません。

まとめると
①光が丘ジョギングコースでは、WiFiによる走行経路データの改善はあるかもしれないが、大きく 変わることはない。
②距離に関しては、WiFiあり、なしに関わらず、ほぼ同じ。

ここで推測ですが、iPhoneの加速度センサで距離を計測。GPSで走行経路データを計測。GPSデータの保存は一定距離ごとに行うため、曲がり角をきちんと認識できないのではないだろうか。

現状での結論としては、WiFiなしでNike+GPSを使う。そして日本語版が出るのを待つ。

2010年09月24日 | Posted in ランニング | タグ: , 2 Comments » 

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コメント2件

  • こんにちは。元気で走ってらっしゃることと思います。

    ひとつ、教えて下さい。以前アドバイスをいただいたNikeのウェアですが、気温が比較的高い時、iPhoneが汗まみれになったりはしませんか。

  • simplelife より:

    汗まみれになったことはありません。腰の上の部分ですから、あまり汗をかくところではありません。iPhoneは防水ではないので、心配かもしれませんが、この夏ずっと使っていますが、iPhoneはこわれてませんよ。

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